新体道は、ある一貫された思想に基づいて成り立っています。
それを、【天真思想】と言います。
この思想ですが、非常に深い、そして数多い、創始者青木宏之の宗教体験や思索から生まれたものです。いわゆる聖典やかっちりした体系のようなものは有りませんが、きちんと存在しています。宗教、武道、芸術の純粋な部分のみを取り出したと言っても過分では有りません。
当然ながら、教団? の様なものは無いし、新体道をやるからと言って改宗しろ!なんてことも有りません。まず天真思想がその他の宗教の教義等に抵触することはないでしょう。 ただそのためか理解が難しいと言う側面もあります。
新体道では、その理解を深めるために、古典を読むことを推奨しています。
古典は古典であるが故に解釈が難しい側面もあります。また私の理解する範囲で解説等をしても、誤解が生じますので、原文(可能な限り)と英語訳、(一部私の感覚で訳しています)参考文献等を引用するにとどめたいと思います。
『トマスによる福音書』は、1945年にエジプトで見つかった『ナグ・ハマディ写本』群に含まれていた文書で、「コプト語」で書かれた、114の文からなるイエスの語録集です。使徒トマスによって書き記されたとあるので、「トマスによる」と言われています。
ただ、イエス復活後数年から数十年のうちに記された新約聖書収録の四福音書とは矛盾点も多く、また、グノーシス主義の影響を色濃く反映しているため聖書学的には疑問点が多いそうです。
現行の新約聖書には含まれないという点では、『外典』と呼ばれます。
ただ…
これらは生けるかたであるイエスが語り、デドモ.ユダ.トマスが
書き記した秘密の言葉である。
These are the secret sayings which the living Yeshua has spoken, and Didymos Judas Thomas° inscribed them.
1 そして彼は言われた。”だれでもこれらの言葉の解釈を見出す者はけっして死を味わうことがないであろう”。
1 And he says : Whoever finds the interpretation of these sayings shall not taste death
としてはじまる、この福音書は非常に興味深く、生のイエスの姿を浮き彫りにさせてくれるようにも思えます。
また、グノーシス主義と呼ばれるこの思想を研究する事は、真理とは? 真実とは何かという問いかけに、大きなヒントを与えてくれると思います。
【新体道理解のための古典】トマスによる福音書 13
イエスは彼の弟子たちに言われた。”わたしを比べてみよ。そして、わたしがだれに似ているかわたしに言いなさい”。
シモン・ペテロは彼に言った。”あなたは聖なる御使いのようです”。
マタイは彼に言った。”あなたは賢者、哲学者のようです”。
トマスは彼に言った。”先生、わたしの顔はあなたがだれに似ているかを理解してそれを言い表わすことはまったくできません”。
イエスは言った。”わたしはあなたの師ではない。なぜならばあなたはずっと飲んでいるからである。わたしに属し、わたしが広げた湧き出ずる泉であなたは酔っているのだ”。それから彼は彼を連れ、わきへ引き寄せ、三つの言葉を彼に語られた。トマスが仲間たちのところにもどると、彼らは彼に尋ねた。”イエスはあなたに何を言われたのか”。トマスは答えた。”彼がわたしに語られた言葉のひとつをわたしがあなたがたに告げるならば、あなたがたは石を取ってわたしに投げつけるであろう。そして、その石から火が生じ、あなたがたを焼きつくすであろう”。
Jesus said to his disciples, "Compare me to someone and tell me whom I am like."
Simon Peter said to him, "You are like a righteous angel."
Matthew said to him, "You are like a wise philosopher."
Thomas said to him, "Master, my mouth is wholly incapable of saying whom you are like."
Jesus said, "I am not your master. Because you have drunk, you have become intoxicated from the bubbling spring which I have measured out."
And he took him and withdrew and told him three things. When Thomas returned to his companions, they asked him, "What did Jesus say to you?"
Thomas said to them, "If I tell you one of the things which he told me, you will pick up stones and throw them at me; a fire will come out of the stones and burn you up."
Simon Peter said to him, "You are like a righteous angel."
Matthew said to him, "You are like a wise philosopher."
Thomas said to him, "Master, my mouth is wholly incapable of saying whom you are like."
Jesus said, "I am not your master. Because you have drunk, you have become intoxicated from the bubbling spring which I have measured out."
And he took him and withdrew and told him three things. When Thomas returned to his companions, they asked him, "What did Jesus say to you?"
Thomas said to them, "If I tell you one of the things which he told me, you will pick up stones and throw them at me; a fire will come out of the stones and burn you up."
※ シモン・ペトロ(生年不明 - 67年?)は、新約聖書に登場する人物で、イエス・キリストに従った使徒の一人。『マタイによる福音書』、『マルコによる福音書』によればペトロはガリラヤ湖で弟アンデレと共に漁をしていて、イエスに声をかけられ、最初の弟子になった。外典である『ペトロ行伝』にも見られる聖伝ではローマへ宣教し、ネロ帝の迫害下で逆さ十字架にかけられて殉教したとされている。伝承では67年とされる。また同じ伝承によると、ペトロが迫害の激化したローマから避難しようとアッピア街道をゆくと、師のイエスが反対側から歩いてくる。彼が「主よ、どこへいかれるのですか?(Domine, quo vadis?)」と問うと、イエスは「あなたが私の民を見捨てるのなら、私はもう一度十字架にかけられるためにローマへ」と答えた。彼はそれを聞いて悟り、殉教を覚悟してローマへ戻ったという。
※ マタイは、新約聖書の福音書に登場する人物でイエス・キリストの十二使徒の1人。『マタイによる福音書』9:9によればローマ帝国の徴税人であったが、イエスの召命に応えて弟子となったとされる。イエスの弟子となったときの記事を除けば、聖書はマタイの言動を伝えていない。伝承では『マタイによる福音書』を記したと伝えられ、エチオピアまたはペルシアのヘリオポリスで殉教したとされる。
参考サイト
http://www.mars.dti.ne.jp/~fenot/jesus/cr_tomas.html
☆~…*※☆☆~…*※☆☆~…*※☆
三鷹稽古会は、
月曜日 19時~20時45分
三鷹駅より徒歩5分ほど、南口を出て「風の散歩道」を歩いてください。フランス料理店を過ぎ、骨董品屋さんの手前を右に曲がります。左手に見える「沙羅舎」こちらの地下「舞遊空間」をお借りしています。
☆~…*※☆☆~…*※☆☆~…*※☆
国立稽古会は、
木曜日 19時~20時45分
国立駅より徒歩7~8分ほど。
南口を出てロータリーから「あさひ通り」を歩いてください。コンビニエンスストアの角を左に曲がります。左手のスポーツジム、カラオケ屋さん、右手に見えるNTTを過ぎてさらに進み、皮膚科を過ぎると、「東地域防災センター」の縦看板が腰ぐらいの高さに見えます。そこを右手に入って奥「東地域防災センター」こちらの2階を主にお借りしています。
※注意※会場は変わることがあります。
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新体道・東京西地区新体道連盟
~武道・瞑想・滝行~
曾禰田 敦 SONEDA Atsushi
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